食品で脊柱管狭窄症を改善するF「ビール酵母」

第6は傷んだ神経の修復を促す薬にもなるビタミンB12で、ビール酵母での補給が実に簡単!

脊柱管狭窄症を防ぎ治す栄養の第6として紹介したいのが、「ビタミンB12、ビタミンB1、ビタミンB6」です。 脊柱管狭窄症を克服するためには、傷んだ神経を修復する栄養を補給する必要があり、 それが「ビタミンB12、ビタミンB1、ビタミンB6」なのです。この三種は、「神経ビタミン」ともいわれています。 そして、ビタミンB1・B6・B12を手軽に補える食品が『ビール酵母』です。 ビール酵母は、発酵のときに麦汁の栄養分を取り込み、自らの中でビタミンやミネラルに変えていく性質があり、 含まれる栄養素は全部で50種以上。特筆すべきは、ビタミンB群ならどんなものでも格段に多く含まれていることです。


■ビタミンB12は手足の痛み・痺れに効く

悩む人が多い脊柱管狭窄症を防ぎ治す栄養の第6として紹介したいのが、「ビタミンB12」です。 ビタミンB12は、傷んだ神経を修復するのに役立つ栄養。手足の痛みや痺れを訴えて整形外科にやってくる患者さんによく処方される 薬剤にもなっています。脊柱管狭窄症では、脊柱管が狭まることでその中の神経が圧迫されて痛み、 ひいては痛みや痺れなどが起こります。神経が圧迫される頻度が多ければ、それだけ神経の痛みが進み、 痛みや痺れが増すという悪循環に陥ってしまう恐れがあります。 そのため、脊柱管狭窄症を克服するためには、傷んだ神経を修復する栄養を補給する必要があるのです。 ビタミンB12は、そもそも悪性貧血を治す栄養として、研究されてきました。 悪性貧血とは、血液成分の赤血球を作り出す過程でトラブルが生じて起こる貧血で、めまいや動悸に加えて、 手足のしびれや筋力低下が起こります。悪性貧血は、かつて命に関わる難病とされていましたが、 ビタミンB12を補えば、治ることがわかり、現在では深刻な病気とは考えられなくなっています。 その後、ビタミンB12と神経の研究が進められ、ビタミンB12には神経細胞を構成する脂質を分解・合成する作用があり、 これによって傷んだ神経が修復されるため、手足の痛みや痺れを訴える神経痛の人に対する治療薬になったというわけです。


●ビタミンB1やB6も神経を強める

厚生労働省は、成人男女のビタミンB12の一日推奨量を2.4μgとしています。 ビタミンB12は魚介類に多く、アサリ6個(50g)あたり26.2μg、シジミ10個(30g)当たり18.7μg、サバ煮一切れ(80g)で12.6μg も補えます。また、牛や豚の肉や乳製品にも多く、三度の食事をきっちりしている人に不足するような栄養ではありません。 ところが、身近な穀物・野菜・果物などにはビタミンB12が含まれておらず、食が細くなった人や極端な偏食の人は 不足する傾向にあります。こうしたことに思い当たる人は、直ちにビタミンB12をたっぷり含む食品を日常的に食べてほしいものです。

なお、神経を強める栄養は、ビタミンB12のほかにもいくつか種類があります。 その代表が、同じビタミンB群のビタミンB1とB6です。この三種は、「神経ビタミン」ともいわれています。 ビタミンB1は、糖質を分解してエネルギーを生み出す時に必要とされるビタミンで、糖をエネルギーにする脳の神経細胞にとっては 不可欠なものです。ビタミンB1が不足すると、神経細胞全般が障害されて、痛みや痺れのほか、イライラなどが起こりやすくなります。 ビタミンB6は、たんぱく質を分解するときに必要とされるビタミンで、神経の働きを正常に維持したり、 神経細胞の伝達物質を生成したりする働きがあり、不足すると手足に痙攣や痺れが生じやすくなります。


●ビール酵母はビタミンB群が格段に多い

ビタミンB1やB6は、ビタミンB12とは少し違い、穀物や野菜などあらゆる食品に含まれています。 そのため、同じく、三度の食事をきっちりしている人にとって不足の心配はあまりありません。 とはいえ、脊柱管狭窄症の人は多めに摂ったほうがいいでしょう。

さて、ここで説明したB1・B6・B12を手軽に補える食品があります。それは、『ビール酵母』です。 ビール酵母とは、ビールを作るときの種菌となる酵母のこと。ビールは麦芽を煮た汁である麦汁に、酵母を加えて発酵させることで できますが、ビールができた後にそこに溜まるのがビール酵母です。 このビール酵母は、発酵のときに麦汁の栄養分を取り込み、自らの中でビタミンやミネラルに変えていく性質があり、 含まれる栄養素は全部で50種以上。特筆すべきは、ビタミンB群ならどんなものでも格段に多く含まれていることです。 ビール酵母は、薬局やドラッグストア、通販などでさまざまなものが市販されているので、利用してみるのもいいでしょう。